島の成り立ち
南大東島の正体は、長い年月をかけて隆起した海底山脈。その山頂が海面から頭を突き出した部分です。ゆえに島の縁は切り立ち、その下には深海4000メートルの海が広がっています。誕生から一度も陸地と繋がったことのない海洋島だからこそ、この島には独自の生態系・文化・歴史が根付き、今なお息づいています。
生き物の宝
太平洋に浮かぶ孤島、ゆえに島の動植物たちは固有の進化を辿っています。例えば、絶滅危惧種であるダイトウコノハズクやダイトウオオコウモリにはじまり、「ダイトウ」を冠する生き物たち。多くの研究者がこの島を訪れ、その生態を研究しています。
地質の宝
島は元々、海底深くの火山にサンゴの死骸が折り重なり、石灰岩となって隆起したもの。雨が降ると石灰が少しずつ溶け出すことから、島の地下にはたくさんの鍾乳洞があり、今なお生まれ続けています。未開の鍾乳洞も多いことから、世界中からたくさんの洞窟探検家がこの島を訪れています。
海の宝
島にある無数の鍾乳洞は海とつながっています。鍾乳洞の穴などには島固有の魚類が生息していることがわかっているものの、手つかずの場所も多い。まだまだ未発見の種類も多いと推測されており、海底探査チームでの調査・解明が進められています。
文化と歴史の宝
無人島だった南大東島の歴史が始まったのは1900年。上陸した開拓団は島の木々を伐採し、サトウキビ畑を敷いて製糖業で島を発展させました。製糖業は現在でも島の中心産業であり、「砂糖の島」と言われるのはこのためです。開拓当初は八丈島出身の者が多かったことから、八丈島の文化を土台に、沖縄本島や離島、海外から訪れた多くの労働者たちの文化が混ざり合うことで島は現在の独特の文化を形成していきました。
また、昭和後期、土地所有権問題の解決を経て島は現在の自治制になりましたが、それ以前は企業が島を統制しており、世界的に見てもとても珍しい歴史を持っています。